しりとり 公式ルール
令和8年4月5日改訂
公益財団法人国際人財開発機構 日本語検定委員会
「しりとり」は古くから親しまれている言葉遊びであるが、教育的に活用できる有用な学習手法であるにもかかわらず、従来、統一された公式ルールは存在していなかった。
本ルールは、その教育的価値を最大限に引き出すために制定されたものである。具体的には以下を明確化し、公平かつ一貫した遊び方を体系化することを目的とする。
- 単語の使用基準
- プレイヤーの順番の決定
- 拗音・長音・ぢ・づなどの特殊音の末尾処理
- 誤答や「ん」で終わる単語の扱い
- 教育的学習効果(語彙力・発音・文字・音の認識能力の育成)
これにより、幅広い教育場面で活用可能となる。また、参加者全員の合意により柔軟なアレンジも可能であり、楽しみながら言語能力を育む学習手法として有益である。
第1条(目的)
このルールは、「しりとり」を公平かつ楽しく遊ぶために定める。
第2条(基本の遊び方)
- プレイヤーは順番に単語を言う。
- 次の人は、前の人が言った単語の最後の文字(音)から始まる単語を言う。
- 既に出た単語は使用できない。
- 言葉が思いつかない場合、誤った単語を言った場合、または「ん」で終わる単語を言った場合は、その場で脱落またはマイナス1ポイントとする。
- 脱落制またはポイント制の採用は、ゲーム開始前に参加者全員の合意で決定する。
- 最後まで残ったプレイヤー(脱落制の場合)、または最も減点の少ないプレイヤー(ポイント制の場合)が勝利する。
誤答の具体例
- 辞書に掲載されていない語 例:「ひみつのなぞ」
- 既出の単語 例:「ねこ → ねこ」
- 意味・発音が明確でない同音異語の使用 例:「はし(橋/箸)」を説明できない場合
第3条(単語のルール)
3-1 名詞を基本とする
数詞は名詞に準じて扱う。
3-2 使用可能語の基準
- 参加者全員が認めた語 例:「スマホ」
- 一般的な日本語辞典に掲載されている語、または使用実態が確認できる語 例:「りんご」
3-3 数詞の扱い(単位明示)
使用可能な数詞:基本数詞(1〜9)、単位(十、百、千、万など)
合成数詞(例:十一、二百、三千など)は使用不可
数詞は通常の名詞と同じ扱いでしりとりに使用可能
例:「三(みっつ)→ つき」
3-4 方言の扱い
方言は使用可能。ただし、参加者全員の理解または説明と合意が必要
例:「べこ(東北地方:牛)」
3-5 同音異語の扱い
意味が明確に異なる場合のみ使用可能。使用には意味説明と正しい発音ができることが条件
例:「はし(橋/箸)」
3-6 合成語・複合語の扱い
一般的に一語として認識されるもの。辞書掲載または使用実態が確認できるものに限る
例:「電気自動車」
3-7 外来語・外国地名の扱い
日本語表記(カタカナ)のものに限り使用可能
例:「パスタ」「ロサンゼルス」
第4条(文字・音の扱い)
- 拗音(しゃ、しゅ、しょ、ちゃ、ちゅ、ちょなど)
単語の最後に来た場合は、その音そのものを次の単語の開始文字として扱う。例:「いしゃ」 → 次の単語は「しゃ」で始める
- 長音「ー」
単語の最後に来た場合は直前の文字を次の単語の開始文字として扱う。例:「コーヒー」 → 次の単語は「ヒ」で始める
- 「ぢ」「づ」が最後の文字の場合
それぞれ「じ」「ず」に置き換えて扱う。例:「あいづ」 → 次の単語は「ず」で始める
第5条(追加ルール・アレンジ)
- 時間制限を設けてもよい(例:1単語5秒以内)
- チーム戦やグループ戦も可能
- カテゴリを設定して遊ぶことも可能
例:「動物限定」:ねこ → こあら → らいおん